30才の初恋
「源太郎、斗真たちの部屋に入っては駄目だと言ったでしょ!自分の部屋に戻りなさい。」




源ちゃんは無言で部屋から出て行った。




何で泣いてたの。




わざと強がってるように思えた。



「明日美ちゃんごめんね。源太郎にはあれほど強く言ったのに。」




「源太郎は情緒不安定なんだと思う。両親を亡くし、彼女には裏切られ、だから斗真と明日美ちゃんが羨ましいんだと思うの。」




本当にそれだけの事なのだろうか。




源ちゃんは何かに苦しんでいた。




誰にも言えなくて、でも気づいてほしくて私に近づいたのかも知れない。




「明日美ちゃん、メロン美味しいから食べてね。」




咲良さんも源ちゃんの事を心配していた。




斗真、源ちゃんを助けてあげて。




斗真しか源ちゃんを助けられないと思う。




斗真、私は大丈夫だから配しないで。




源ちゃんを救いたい。


























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