30才の初恋
次の日は仕方なく源ちゃんと出社する事にした。




私たちを迎えに来たのは金山さんだったから、安心出来た。




車を下りる時、金山さんから何かを渡された。




《副社長に何かされそうになった時、ボタンを押すと音が鳴ります。》




金山さんありがとう。




源ちゃんに気づかれないように、ポケットにしまった。




今日は源ちゃんと一緒に、販売店への挨拶回り。




源ちゃんとずっと一緒だから、かなり不安になった。



でも、大丈夫。ポケットの中にある物を確認した。




「明日美警戒し過ぎだよ。いきなり襲ったりしないから安心して。」




そんな事言われたら、よけいに警戒するよ。




ちょっと、なんなのよ。




源ちゃんが私の手を掴み歩き出す。




「明日美にあげたい物があるんだ。」




ついた先は、ジェリーショップ。




源ちゃんからそんな物貰えないよ。




「これ明日美に似合うと思って、目をつけて置いたんだ。」




可愛いダイヤのネックレス。




否応なしに源ちゃんが、私の首にネックレスを着けた。




綺麗だけど、私には似合わない。












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