30才の初恋
ぐぅ-、こんな時でもお腹は空くみたいで、もう恥ずかし過ぎる。




布団を剥ぎ取ろうとする斗真に、必死で抵抗した。




「おい、腹が減ってるだろ。飯食いに行くぞ。」




もう、やだ、間抜けな自分が情けなくて泣けて来る。



「明日美が泣くのは困るんだ。なぁ機嫌直してくれよ。」



どうして斗真が、私にキスするのか聞きたいのに、言葉に出来ない。




「私は斗真が、「こんな状態で告白はないだろ。」




斗真は告白もさせてくれないんだ。




「明日美、今度こそ俺から告白させろ。ほら先ず服着て飯に行くぞ!」




ベットの中で告白はないか?




しかも下着姿で髪はボサボサ、泣いて化粧もとれてる。




こんな姿で告白しようとした、自分が本当に情けなかった。




私には、まだ恋する資格がないのかも知れない。












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