彼氏の余命を知ってる彼女。


「…やっと行けた…」


パジャマ姿の私が立っていたのは、デス・クロックが存在する無の世界だった。


ヒカルの家でのお泊まりからもう二日も経っていて、今日は日曜日だ。


お泊まりの時、疑問に思った事を家に帰ってすぐにでも死神に聞きたかったのに、中々この世界に辿り着けなかった。


そして、今やっと二日もかけてここに辿り着けた。


とりあえずホッと胸を撫で下ろす。


…もう一生ここに来れなかったらどうしようかと思った。


    
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