桜ちる
「休みの日に一人で銀座ですか。恋人はいないのですか」
「私と付き会いたいなんて物好きいるかしら」
「まあ仕事関係は無理でしょう」
「はっきり言うのね」
そんな言葉を交わしながら、
折角だから、お茶でもと相沢は誘った。
石井麻奈は、朝から映画を観てきて昼食をしたいと言った。
良いですよ。
付き合いますが、ルームサービスでどうでしょうと言った。
麻奈が意味を理解したのか定かでなかった。
「僕と付き合いますか」
彼女は何も言わずに相沢の後に従ったが、
ホテルの前で驚きを隠さなかった。