桜ちる
「だから、聞いていただろう。責任を取らされるのさ」
「それで追いかけてきた」
「戦線布告だった。君達が来た次の日」
「やりますね。そうでもしないと、警視監も動きませんね。しかし」
「何」
「だから、聞いていただろう。責任を取らされるのさ」
「いえ・・元気になりましたね」
口には出さなかったが、相沢も櫻子のことだと解っていた。
相沢は、櫻子とまったく違うタイプの女性を選んだのだと小森は思った。
いや選ばれた。
いや、やはり相沢が選んだのだ。櫻子より前に。