桜ちる
「何もしません。話合います」
そんなこと望んでないと言いたかったが、信じますと言った。
それとも噂を気にしなければ、
自分の部屋に案内するのだがと思った。
食事は案外美味しかった。
やはり、流行っているホテルだけに凝っていた。
デザートの器は氷で作られ、無花果のムースであった。
薄切りの無花果が上に載り美しくかった。
ホテルの部屋は海に面していた。
旅行バッグも持たないで、部屋を取るのは恥ずかしかった。