俺様王子のお気に入り
「えー、私戻んなきゃいけないの? 仕方ない、ちゃんと話しなよ、鈴乃!」
「はいはい!」
美菜は少し不満そうな顔をしたけど、すぐに言うとおり教室へ戻って行った。
「で、…ストーカーっていうのは?」
ごくん、と、翔がまたコーラーを飲みながら私に問いかける。
「あー、うん。っていうか、この前、ありがとね。保健室まで運んでくれて」
とりあえず、お礼は言っておく。
運んでもらったのは事実だし、ね。