人形殺人事件
1:自分を超える男


「ねェ聞いた?また殺されたんだってぇ今度は外人さん」


「えーマジ?こーわっ」


あぁ・・・これだ・・・


「やっぱ美人だって」


「よかったーあたし美人じゃなくて」


俺はこれを求めていた。


「ウチの学校でも誰か殺られるんじゃね?」


「佐々木の奴とか?あいつイケメンだし」


人が殺されるのを面白そうに話したり・・・


「俺、殺されねぇかな」


「ハハハ お前ならだいじょーぶ」


殺される人間の気持ちなんかわからず


「ウチのクラス殺られないかな~」


「アハハ ユミそれはヤバすぎ」


殺される恐ろしさもしらない


だだ人の死をオモチャのように見る・・・





-腐った世界-






1:【自分を越える男】






「これで何人目だ?」

「16人目です」

「あれから誰か殺されたか?」

「それが二週間前からピタリと止まって・・・」


難関事件解決特別捜査本部。通称=NGT

NGT捜査本部とは世界一の天才が解けない事件を休憩無しに解決してきた。
だが、関わるのは殺人事件のみ、10人や20人殺されたからといって本部が動くわけではない。

【謎】という言葉がつかない事件しか手をださない。
何処の誰もが思う【謎】が存在すると彼が動き出す。

しかし、彼もこの謎だけには頭をかかえる。

「犯人は・・・殺人をやめたのか?」

NGT捜査官一優秀
草乃 優人 (15)この若さで多くの難関事件を解決してきた。どんな天才捜査官でもかれの右にでるものはいないだろう。「殺人に飽きたとか?」青井 マキ 優人のお世話係のような役目をしている。本人は大人だと意地張っている。時々優人の捜査に手伝うものの、あまり頼りにされていない


「殺人に飽きたか・・・オモチャみたいな扱いをしやがって・・・」


「犯罪を犯す人間は皆そうですよ」

どうぞ。と優人の机に紅茶を差し出す。



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