ロ包 ロ孝 2
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「本当にすみませんでした山路さん」

 勘違いから山路を吊し上げてしまった雷児達は、応接間でもあるティーの部屋へ彼を招いていた。

「ああぁ、もぉういいんですよぉ。誤解は解けたんだしぃぃ」

「いや、でもボスの命の大恩人に対してとんでもないご無礼を働いてしまったので……」

「ホントにもう気にしてませんからぁぁ。それよりボスの託けをどうぞぉぉ」

 山路は防寒インナーのチャックを下ろして、内ポケットから大事そうに出したPDAを雷児に渡す。

「これにボスの伝言が……有り難うございます。ご足労をお掛け致しました」

 雷児はワザとらしい程に恭しくそれを受け取ってスクリーンに繋いだ。

「ボスから手紙なんて貰ったこと無いもんな、なんだかわくわくしないか?」

「へへっ、そうでやすね」

「ユウレイ、敦。ラブレターじゃないんだぞ? おとなしくしてろよ」

 PDAを読み込んでいる間に騒がしくしていた2人を峰晴が諌めた。

「峰さん宛てじゃ無いだろうし、焼きモチかい?」

 ジェイが肘で小突きながら峰晴をからかう。

「うるせえ、お前もいい子にしてろっ」

「ちぇっ、いつまでも子供扱いして……あっ、出たよ?」

 スクリーンがパッと明るくなり、ティーからのメッセージが表示された。


『前略 俺の子供達

連絡が遅くなって済まない。

心配掛けたな。

墨刀の討伐もご苦労だった。

よくやってくれた。有り難う』


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