揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
2駅乗り、俺らは電車を降りた。

かなりの客が、ここの駅で降りる。


ホームに降りた時から由佳さんを探しているけれど、この人込みじゃ見つかりそうにない。


「ほら、大翔急いでっ」


梨香に腕を引っ張られるようにして、改札を出。

駅の目の前にある、巨大ショッピングモールへと急ぐ。


映画館の他にもいろいろと入っていて、規模が大きい事で有名だ。


「ホント、すごい人だね」


映画館のチケット売り場に向かい、座席の指定を取る。

ポップコーンやらジュースやら買っていたら、すぐに開場時間になってしまった。


自分達の席を見つけると。

少し端ではあるけれど、真ん中辺りでなかなか見やすそうだから良かった。


前の席が何席か空いていて、誰も来ないといいのにと秘かに願う。


前でごそごそされると、映画に集中できないし。

まぁ、恋愛映画はほとんど寝てるんだけど。


けど、俺の願いも空しく。

俺らの前に、人が3人来た。


だけど、それは……。
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