恋愛ざかり
『亜斐!』
私の声は人気のない廊下に響き渡った。
亜斐は冷然と振り返って、私をジっと見た。
『私が亜斐のこと、嫌いに見えた?』
私は亜斐が大好きなのに……
『……違う。なんかな、水麗が俺と誰かを重ねて見てる気がするんだよ……』
亜斐は淋しそうに目線を下げた。
『まぁ、水麗と全然話してねぇし、まだお互いのこと知らねぇし、何も言えねぇけどな。』
亜斐はニコッと笑って、こちらに歩いてきた。
メニュー