【完】あたしが君を守るから
「金持ちの側に居て、タダで貰えることをこんなにも喜ぶヤツ、初めて見た」
顔を逸らして、笑っているのか肩が震えている。
「だって、あたしは椎の家族って訳じゃないし...。ただの雇われ人間だもん!」
自分で言ってて、悲しかったけど仕方ない。
事実だから。
夏目は何も言い返さなかった。
「次の方、どうぞ~っ」
女性のスタッフさんの声が届く。
いつの間にか、順番が来ていて夏目を引っ張る。