【完】あたしが君を守るから
「シーと両想いになることを応援してるよ」
耳元であたしだけに聞こえる大きさの声。
「ちょっと、ミシェルちゃん?!」
見開いた目で振り向くと、意地悪っぽく笑っている。
「大人をからかわないのーっ!!」
走って逃げるミシェルちゃんの背中に言う。
「大人って、歩はまだ子供だろ」
冷静に不思議そうな顔している椎がいた。
「あー...そうだよね。あはは...」
『両想いになることを応援してるよ』
ミシェルちゃんの言葉がリピートする。
「っ!」