【完】あたしが君を守るから
もう、心も落ち着いたから、立ち上がる。
ビシッと椎に人差し指を向ける。
「教育係として、愛情込めて作ってくださった料理を食べずに、あたしのアイスを食べたのは許せませんっ」
少し拍子抜けしてる。
リビングから出ようと、後ろを向く。
「えっ、“あたしの”ってなに? あれ、歩の??」
後ろで椎が、焦ってた。
ムカついてきたから、顔も見ないで部屋を出る。
自分でも気付かずに、笑ってたなんて。