【完】あたしが君を守るから
何も言い返せずに下を向いていると、影ができた。
上を見上げると、真剣な顔つきの椎がいた。
「だから、決めたんだ」
あたしと目線を合わせる。
それがまたカッコよくて、どきっと胸が鳴る。
「もう、俺の側から離れないでよ。俺のボディガードになってよ」
あたしはただのボディガード。
何かを望める存在じゃなかった。
空気と同じように、主人を守る存在。
そんなあたしが、君と出会えた運命。