素顔の彼は御曹司!?


焦って、カップ麺にお湯を入れようとした瞬間、手が滑ってしまった。


「危ない!」


とっさに、リーダーが、あたしの腕を掴んでくれた。


「危ねえ。大丈夫か?ヤケドするなよ?」


「ありがとうございます…」


身のこなしの速さに、一瞬ドキッとしてしまう。


今、気付いたけど、リーダーっていい香りがするなぁ。


大人な落ち着いた甘い香り。


「お前、昼、カップ麺だけ?」




< 29 / 224 >

この作品をシェア

pagetop