あやまち
おまけ
.


ドタッ、バタッ、ゴーン!



「えっ、何!?」



渉より先に目が覚めて朝食を作っていたら、寝室の方からとんでもない音が響いてきた。


あの部屋にいるのは渉だけ。


なんかあった?


慌ててそこまで走ってドアを開けて……



「渉っ、どうしたの!?」



そう声を張り上げたはいいけれど……



「えっ、何してんの?」



あたしの目に飛び込んできたのは



「いってぇ」



と呻きながら、ベッド脇でしゃがんで頭を抱えている渉だった。



「どうしたの?」


「ベッドから落ちた」


「はぁ?」



まさかそんな子供みたいなことをやっちゃったなんて思わなくて



「あはは」



つい笑ってしまった。
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