あやまち
「悠亜(ユウア)は、どうせ今の今まで寝てたんだろ?」


「余計なお世話ですー」




図星だっただけに、返す言葉が見つからず、適当に流してから、飲み物のコーナーへと足を運ぶ。



ミネラルウォーターとコーラとコーヒー缶を手にして、レジへ向かった。




「また空っぽだったのかよ」


「まぁね」




翔太のアパートに入り浸ったあとは、いつもこうやってドリンクを買いにくる。



だから、渉にとっては、もう見慣れた光景なんだ。




「そういや、アイツは明日からサッカーの遠征だっけ?」


「うん」




翔太は、大学ではサークルじゃなくて、ちゃんとした部に所属している。



しかも、翔太とは大学が違うから、しょっちゅう会うこともできないんだ。


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