あやまち
飲んでいたせいもあって、流されるままに……ベッドイン。



正直あの頃は、翔太に想いはなかった。



いいヤツだとは思っていたけれど、ただそれだけだった。



だから、酔いが覚めたとき、本気でどうしようって思った。



でも目の前で、嬉しそうに笑う翔太を見ていたら、いまさらなしにするとかできなかった。





それでも、今はちゃんと翔太のことが好きだ。



声が聞きたいって思うし、会いたいって思う。



それに唇や体を重ねれば、幸せな気持ちになれる。



これって、ちゃんと好きな証拠だもんね。


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