妄想店長~大人と子供~
予想もしていなかった貴方の言葉に、きっと私は間抜けな顔をしているでしょう。
結局、大人なのは私じゃなくて、貴方。
凡てを許せる貴方は大人で、凡てを嘘で隠した私は大人の振りをしていただけ。
なんて事はない。
貴方は私を見抜いている。
嘘の笑顔だけじゃなく、建て前だけの言い訳も、見抜いていて騙されてくれているんですね?
年功序列、しょうもない大人を立ててくれる貴方に完敗です。
「すみません。大人気なく取り乱しました。・・・ごめんなさい。」
自然に口を吐いて出た言葉は謝罪。
作った笑顔は笑顔になっていない筈。
お手上げです。
こんな風になりたくないと思っていたけれど、貴方には敵いません。
とことん格好悪くなる私がいて正直悔しいです。
言った私を貴方は驚いたように見つめた。
そうですよね。
きっと、私は泣きそうな顔をしている。
「だっせー顔。」
ふんっと鼻で笑った貴方の横顔が、頬が耳朶が赤く染まるのを見つけた。