俺の妹~エンジェル~
第四章

凉の決断

さらに月日は流れ・・

カナエは臨月を迎えていた。


凉は相変わらず

定時になると

急いで家に戻る。


今までは理子のためだったが

今はカナエが気になって

まっすぐ帰ってくる。


「ただいま!」


「おかえり~!」


「どうだ?

 平気か?」


そう、カナエの体調が

気になっていた。


「まだ、平気だって!

 あ、また、動いた!」


「え?まだ、動くんだ・・。」


「バンバン、動く!

 生きてるんだな~って思うよ!

 触ってみる?」


「・・いいのか?」


「産まれたら

 お腹触っても仕方ないでしょ?」
< 90 / 108 >

この作品をシェア

pagetop