白いジャージ8~先生と熱い想い~






「直、優しすぎるって。私だったら、ブチ切れてる。人の旦那に色目使ってんじゃねーよって怒鳴っちゃうよ」




「う~ん。そうだよね。私も今までの人生で感じたことがないくらい悔しい気持ちだったんだ。悔しいのと同時に、むなしくなった。この人のことで一生懸命悩んだりしてた自分がバカみたい・・・・・・」




「先生もかわいそうだよね。元生徒だから、あんまり冷たくもできないし。やっぱり早く引っ越すしかないね」






焦って決めたくはないけど、あんまりゆっくりはしていられない。



私と先生の心の安定の為にも、早くあの場所から逃げた方が良い。






「沙織に聞いてもらえて良かった」





「もう、本当にムカつく!!直を泣かせるなんてさ。次何かあったら私も一緒に行ってあげるから」







沙織のその気持ちが本当に嬉しかった。






友達って大事。



本当に・・・・・・大事だな。




だって、さっきまで泣いていた私がもう笑ってるんだもん。








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