禁断ノ遊ビ
伍―鬼ゴッコ

side×雛



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意識があるのなんてほんの数十分間の間だけで、後は高熱で昏睡状態にも近かった。

薬が切れれば足は千切れるような痛みを連れてくる。その二つのせいで寝るのも起きるのも地獄だった。

だが、その熱が嘘のように引いた。

起きてもふらつかない。気持ち悪くない。ただ、足を引き摺らなければ歩けないが、無理をすれば出口までもつ筈。

そう、これがきっと最後の遊び。


『いい事教えてあげる――……』


その言葉の続きを思い出しながら、隣の椿くんの手首を見つめた。


「――……」


そしてまた、歩みを進めた。



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