禁断ノ遊ビ


「ど、して……こんな事……」


まだ口のあちこちに細いそれが残っているような幻覚は暫く残りそうだった。

もう一度咳き込む。

柊様は、目を丸くして見開いたままコテンと首を傾げた。本心から分からないとでも言いたいかのように。


「どうして……?何が?」

「何がって……っ!」


言いたいことと聞きたいことがせめぎ合って口から出すに出せない。

けれど全部言いたい。掟と称された遊びの意味も。柊様の行うこの行為も。何故私なのかも。全部。全て。


「っ――!」


なのに、どうしても言葉に詰まる。

私は一体どうすればいいの?どうすれば出ていけるの?ねぇ……?




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