俺様王子と肉食彼女

家政婦のサミ

今度はわたしが唯専属の家政婦になった。


カレーを作った。


「ふつー」


お掃除をした。


「トロいな~、早くしてよー」


わたしは悲しかった。


そんなわたしに唯はこう言った。


「でも野菜切るのキレイだし、何でも丁寧だと思うよ。他の人も言ってたし」


「えっ」


冷たくても必ずフォローしてくれる。


わたしは涙が出るほど嬉しかった。




「おやすみ、唯ちゃん」


満月が唯の寝顔を照らす。可愛いほっぺ。


この瞬間が一番好き。
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