うそつき
現状を崩さない為には嘘をつくしかなかった。平静を装って、なにくわぬ顔をして過ごさなあかん。

最初は真面目なうちの胸は針にさされてるみたいに傷んだ。罪悪感があった。

でも、そんなんも感じてられへんかった。
嘘ついてまで守りたかってん。皆の憧れであると同時に、嘘ついてまで貫き通したい事があってん。


若かったから?
ううん、違う。
本気やったから。


自分って意外と女らしいねんなぁって自覚したんはこの時くらいかな。
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