甘い秘密をそっと教えて?

「あの、もしかして…
嫉妬…ですか?」

「バッ…!
真顔でそんなこと聞くな」


そんな焦る彼がー。

ずっと年上なのになぜかちょっと可愛く見えたりして。

思わずくすっと笑う。


「…でもまあ、
そうかもしれないな」

そう答え、
髪をかきあげ天井を見上げる。


「え?」

「いつも自分を抑えるのに、
どれだけ我慢してるか。
初めてヒカリとあの男が一緒にいたのを見た時も、
どんなに理性で押さえるのに必死だったか。
その姿を見たとき胸の奥がキリッと痛んだ…。
いや、…もっと痛んだかなあ」


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