甘い秘密をそっと教えて?

彼はアタシと目が合うとふっと笑って続けた。

「可愛くて、
そそっかしくて、
たくましくて。
でもいつも誰に対しても別け隔てなく、まっすぐ一生懸命で。
そんなヒカリがとくべつに見えたんだ」

「それって…
褒めてくれてるって解釈してもいいんですか?」

そんな風に言われたことないから。
なんかちょっと変な感じ、する。


「褒めてるつもりだよ、
だからか一緒にいるととても安心できる。
前に大阪の空中庭園に行っただろう?
そのとき、そう思った。
だから変わらないでいてほしい」



でも。

嬉しいな。

すごく。

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