龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
あーもう!

居間のソファに座るのももどかしい。


「伯母様、わたし闘龍をやりたいの」


「まあ…どこで闘龍の話を聞いたのかしら?」


「学校です! 食堂でっ! 『龍も持ってないの?』って」


「――って 誰に言われたんだい?」


――って 圭吾さん?


窓側のコーヒーテーブルで圭吾さんがカップを持ってこっちを見てる。


「圭吾さん、さっきからそこにいた?」


「もちろん」


本当に?


どうも圭吾さんって神出鬼没

絶対変だよ

でも 家の人は誰も疑問に思ってないみたいなんだよね


「志鶴?」


「あ、はい」


「誰に何を言われたって?」


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