24時間プロデュース【完】
…目の前の男は、一体何を
ほざいているのだろう。
でも、
「頼むから…」
絞り出すかの様に出された懇願の声。
「いちるちゃんしか頼める人、もう居ないんだ」
蚊の鳴く様な小さい声に、あたしは妙に落ち着きを取り戻した。
訳が分からない、けど。
何だかそれ程悪い人では、無い…?
「何が目的?
金目当ての誘拐?
だったら無駄だよ、あたしの家そんなにお金無いから」
「……、」
「それとも何?」