24時間プロデュース【完】




「何だ、そんな事。

そんなの俺が出すからいちるは心配しなくて良いの」


「で、でもそんな訳には…」


「あのなぁ、人質が誘拐先に連れて行かれる時

犯人に金出すのかよ」



そ、それは有り得無いけど!

でも実質そうじゃ無いんだし…


「ワンピースもネックレスも出してくれてるのに…」


「言ったじゃん、今日一日お姫様みたいにしてあげるって。

素直に甘えとけって」



「っ」



確かにそう言われたけど…。


そうこう考えている間に列はあっと言う間に迫りあたし達の番になってしまった。



「高校生二人」


架は二本指を立てて颯爽と財布からお金を取り出して払ってしまった。



またしても…!


ガンッと頭に重い石が落ちる音がした。




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