24時間プロデュース【完】




でも、まごまごそんな事を考えては居られなかった。


走り出す救急車は夜の繁華街をサイレンを鳴らしながら擦り抜けて行く。



その間も架の身体には様々な医療器具が取り付けられていく。


こんなのテレビでしか見た事無かったのに。


まるでドラマの中の様。


酸素吸入マスクを付けられた架に、心臓は破裂してしまう程バクバクしているのに。


自然と頭は冷えていった。



――同じシーンだ。



とろける程深い闇の夜に憎らしい程輝きを放つ街の光。


本当に同じ空間なのだろうか。


まるで異世界の様に感じてしまう。



サイレンの音が鼓膜を支配する中デジャヴュの様に脳裏を掠めたのは、










“君に枯れない花束を”で彼が、架が、

救急車で運ばれるワンシーンだった――







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