24時間プロデュース【完】
「いちる」
そう何回も優しい声で名前を呼ばれると、
意地になっていても良心が痛んでくると言うか。
「いちる、機嫌直してよ。
いちるの笑った顔が見たいなー、俺」
「…っ」
そこまで言われちゃあ、もう…
「良、良い物って何よ!
ろくな物じゃ無かったら承知しないんだからね!」
そんな事を喚いて、結局は振り向いてしまった。
…架の方を。
再び目が合った架は嬉しそうな顔をしていて。
「っ」
意地になってた自分が子供だったな、なんて
そっちの方が恥ずかしく思えてしまった。