インフォマニア・コンプレックス
砂場がそういう話題を口にした時の決まった反応として、冴子は軽蔑する
 ような視線を投げ掛けてきた。

「いいじゃねーか。
 これでも、お前が成人する前までは、出来るだけ、こういうネタは控えて
 いたんだからな。
 いくら、兄貴だって、セクハラ発言はマズいだろうと思ってな...。」

「それは、どうーも。
 いろいろとご配慮頂きまして、おかげさまで立派に成人することが
 出来ました。ありがとうございました。」

そう言って、冴子はペコリと頭を下げた。
言葉は、冗談めかしていたが、砂場に対する感謝は本物だった。
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