白緑蝶"ever since【続】
リビングに置かれた白い天板の
お洒落なこたつ。

黒い掛け布団を羽織り、こたつ
の脚と脚の狭い間にぴったりと
くっ付き、横たわる男女。

テーブルの上にはワインボトル
にグラスが二つ。

一つは、飲みかけのまま。

大きなテレビに映るのは、洋画

流れてる映画なんてそっちのけ
で身動き取りづらいその窮屈な
空間で、男の本能は目覚める。

男の手は、自分と脚の間に拘束
された女の着衣を捲くり上げて
胸元に触れる。

そして、うつ伏せになり露にな
る女の白い背に唇を這わせる。

そんな男に、女は問う。

「なにが、いいの?」
< 2 / 638 >

この作品をシェア

pagetop