白緑蝶"ever since【続】
「悪りぃ
 おまえ、女、いたの?
 
 連れてくればいいのに」

「気まぐれな女で静かに
 籠に収まってついてくる
 ようなタイプじゃねえよ

 今頃、家で泣きながら
 俺の帰りを待ってるよ

 ニャー」

真澄は、招き猫のふりをする。

「ああ、猫のヒワ
 
 彼女も泣き虫なのね」

「そう、お宅と同じでね」

「お互い、大変だ

 アハハハ」

我が家に一層、増え続ける
笑い声は止まない・・・

結局、テオさんはソロ活動で
日本に滞在の期間は、会社が
用意したホテルに住む事を決
定づけられ、意義ある生活を
送っている。

そして今、我が家の地下室では
楽曲を提供するソラとテオさん
が二りきりで音の海に溺れてる

私はそんな事気にせず、お昼の
ドラマに夢中なの。
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