嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


今の職場に入社する時、戸籍を見たけど、父と母の子だと書かれていたし親戚とはあまり会っていないから違和感を感じるだけと自己解決した



「里桜、どうした?」


「え…ううん、何でもないよ」


「何か考えてただろ」


「ん、家族の事を考えてただけ」


「近々墓参り行くか」


「うん。お母さんもお父さんも蓮也を見てびっくりするよきっと」


「どうだろうな」



蓮也は私の心境を察してか背後から包み込む様に、優しく抱き締めてくれた。



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