嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
蓮也の誕生日のクリスマス。確か、あの日もキッチンがこんな状態になってたっけ
あの時はフルーツ切るだけなのに左手が血まみれになる程切っちゃって大変だった
「…懐かしいな」
思えばあの時は本当必死だった。縋る様な思いでケーキを作って、スカイツリーの下で待ってたっけ
諦め掛けたその時、蓮也が来てくれたんだよね
あの時は嬉しいって言うよりも夢を見てるんじゃないかって思う気持ちが大きかった。