嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-


…パタッ


開いていた携帯電話を閉じテーブルへと置いて、ソファーへと腰を下ろした


たった一週間だもん。まだ大丈夫


本当にどうしても蓮也の声が聞きたくて苦しくなった時、その時まで我慢する


我慢出来る間は我慢しなきゃ

















その時


―――♪~♪♪―――


携帯電話が鳴り響いた



「もしかして、蓮也?」



勢い良く携帯電話を開くと、そこには同僚である清美の名前が出ていた


清美?


清美から電話なんて珍しくない?


珍しいながらも携帯電話の受話ボタンを押し電話へと出た。



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