嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
「清美なら直ぐに彼氏出来るよ。イケメンな彼氏出来るといいね」
「そうねー」
自然とお酒が進む中、なんだか頭がぽーっと浮いた感じになる。あれ、私、飲み過ぎかな…?
「……ねぇ里桜。あれ、里桜の彼氏じゃない?」
「んー?蓮也…?」
お店の入り口へ視線を向けるものの視界がボヤけてて顔までわからない
蓮也?蓮也がいるの?
「里桜の事が心配で彼氏来てくれたんだね……そのまま一緒に…―――」
清美の声が最後まで聞こえない。あれ……誰かが…私を……蓮也なの……――?