[短]ソライロ
「…このまま、一緒にいても、
私は哲輝を幸せにはできない
不幸せにする一方だよ…
だから、今別れたい…」
―ダッ。
哲輝はいきなりと立ち上って私を睨んだ。
そして目を真っ赤にした
「馬鹿かお前は…。
そんな事で俺が別れるか!
俺はそんな軽い気持ちで、飛鳥を好きになったんとちゃう!
俺だって…なんもまだしてあげてないねんぞ!」
「えっ?」
「不幸せとか…幸せとか…。
俺はお前が一日でも長く俺の側にいてくれることが幸せなんや!」
溢れる涙がぽたぽたと布団の上を落ちていく。
ギュ。