純愛♡ごっこ
 

シンは、水分を含んだタオルで、あたしの血まみれの顔を拭き、赤黒くなった床の血痕を拭いた。


そして、冷凍庫からアイスノンを持って来て、それを差し出した。


「ちゃんと冷やせよ。」



何もなければ、シンは優しい‥

遊びたいなんて思ったあたしが、間違ってたのかもしれない‥


陸の電話だって、すぐに切れば良かったんだ‥


邪なキモチが伝わった結果が今なら‥

間違っていたのは、きっと、あたしだ‥



カチカチのアイスノンを頬に当て、自分を省みた。



あの変態男と違って、あたしはシンをすきになって一緒にいる‥

だから、怒らせちゃイケナイ‥


あたしは、シアワセになりたいんだから‥


 
< 142 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop