純愛♡ごっこ
chapter.12 SORA
 

あたしは、高架下の公園にいたんだ。



─ でも、なんで?



「オレが通りかかったら、ユーナが滑り台スベってた。マジ、ビビったし‥。」



数分前、陸は、あたしを見掛け、声を掛けた。


答えたあたしは《ソラ》と名乗った。

10歳の男の子だと言った。



「マジで?」


「うん。」



─ ソラが動いたんだ‥



心配そうな顔をする陸を見ていると、自然と涙が潤んで来た。

溢れる涙で、彼の顔が滲んで見えた。


「リク‥。」


「ん?」



何故だか分かんない。


だけど‥。


「聞いてくれる‥?」


陸に聞いて欲しくなった。


 
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