純愛♡ごっこ
chapter.18 DOKIDOKI
 

高校三年生の陸は、部活を引退している。

だから、平日も週末も毎日バイトを入れている。


あたしは、火曜日から土曜日の勤務で、18時まで働いている。


付き合い始めたものの、ゆっくり逢う時間は無かったけど、あたし達は、毎日メールを頻繁に交わし、時々、夜は電話で話した。


「ユーナとチューしたいナ♪」


「うん♪あたしもリクとチューしたい。」


「前から思ってたけど、ユーナの“うん♪”て、可愛いナ。」


「え?なんで?」


「“うん♪”と“あんっ”の中間みたいに聞こえる。」


「聞こえてない。てか、そんなん言われたら、返事出来へんくなるし‥。」


陸は何かと言うと、あたしを可愛いと褒める。

その度に、くすぐったいキモチになった。


 
< 487 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop