純愛♡ごっこ
chapter.21 マッチ売りの少女
 

あたしを苦しめ続けた悪魔。

叔父が死んだ。


憎んでも憎み切れない男の、突然の死の報告を受け、あたしの体は震えていた。


「今日、花火大会ダメになった。お通夜やから。」


話しながらキャミに袖を通し、そして、陸を見つめた。


「行くの?ダイジョウブか?」


「うん、平気‥。だから、ソラを見ててくれる?あたし、ひとりで行きたいし。」


「それはイイけど‥、ひとりでダイジョウブか?ユーナ。」


陸は、事情を知っている。

とても心配そうに訊いた。


「ダイジョウブ♪アイツの死に顔にツバ吐いて、恥かかせて来るだけ‥。」


あたしは、陸に答えた。


 
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