運命の、その場所で
ミナをもう一度見ると、
私から視線をズラしてどこかを見てる。
「ナチの連絡先。」
「え?!」
「…そんなに気になるなら…メールしてみたら?」
正直…ミナの気持ちが分からなかった。
さっきは関わらない方がいいって言っておきながら…
なんで連絡先とか…書くの?
「いいよ。
別に気になんてなってないから。」
私は紙をもう一度折り返し、ミナに返した。
ミナは驚いた目をしながら私から紙を受け取る。
「…昨日ね…ナンパされたの。」