運命の、その場所で
『ミナ→?好き?←ナチ』
国語のノートに知らないあいだに書いていた…
2人の間で、矢印が行き来する…
シャーペンの線が何重にも重なる
ナチがミナの線へ…ミナがナチの線へ…
そっか…そうなんだ。
2人がどうなって、今のカタチになったかわかんないけど…
二人は今で両想いで…付き合ってたんだ。
ナチは私と初めて会った日から私の名前よりも先にミナの名前を知ってた。
あの時は、鞄のことで頭がいっぱいで、こんな風には考えなかったけど、
ミナのこと私に聞いてたな…
ミナが私の鞄、先生に渡すのを、ナチは職員室のどこかで見てたんだ。
だから、かばんのこと…知ってたんだ。
わざわざナチは、ミナの行動を見てたってことは…
ナチは…
今でもミナが…