運命の、その場所で
次に目を開けたとき…手に温かさを感じた。
「…ン…ん?」
手の方を見ると、ナチが私の手の横で寝ている。
「……ぇ?」
驚きを隠せなくて、思わず声に出しちゃったけど急いで閉じてナチを起こさないように起きあがった。
「…スー…ん…」
寝顔はまるで子供みたい。
ナチの優しさは…私がミナの友達だから?
ナチの優しさは…友達として?
どっちにしても…どっちもイヤだ。
欲張りで、わがままになって行く自分もイヤだ。
どうしたらいいの?
私って…こんなに…こんなわがままを言う女だったっけ?