夢想・連想・妄想
ネズミさんの話

わが家ではこの頃
ネズミさんとの
ちょっとした攻防の
最中なんです
ネコちゃんはいるのですけど
知らん顔です

台所の流しの下の
ホースの際の隙間から
どうやら入り込んだのです
お米とか麦がかじられていました
食べられる物をよそに
移動しましたが
それでも紙やビニールの袋を
かじられました
そんなものまで
かじっているのかと思うと
少し同情したくなりますが
ここは心を鬼にします

ある日下ろしたばかりの
せっけんが無くなっていました
どうしたのかな・・・
としか思いませんでした
それがネズミさんのせいだったとは・・・
石けんは無くなっていたのではなく
風呂場のドアの陰に移動していたのです
その犯人がネズミさんだったのです
せっけんの下には小さな隙間がありました
そしてせっけんはかじられていました
それが私には信じられませんでした
せっけんの材料は油だと
知り合いは言います
食べられるのだと
戦時中に食べるものが無くなって
せっけんを食べた人もいるはずだと

もうせっけんは移動しなくなりました
ネズミさんのことが少し気にはなりますが
このくらいのことではへこたれないでしょう
古いアパートの隙間だらけの部屋です
またどこかの隙間から
スキを狙っているはずです

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